2022年首都圏中学入試の傾向を調べてみた

受験情報

新6年生になったと思ったら、1ケ月が過ぎようとしています。

ということは、2022年の中学入試から、もうすぐ1ケ月が経つ訳でして。今年の受験を総括する情報をネットでも見かけるようになりました。

日能研でも、来週以降、順次「オンザロード」が開催(奥さん👩が参加予定)されますしね。

ですので、本日はネットでの情報(内容薄!とか言わないで下さいね(笑))から、今年の入試状況を振り返りたいと思います。


【2022年】首都圏中学入試の受験者数

首都圏模試センターによると、2022年の受験者数は、51,100人(前年比102%)で、過去最高とのこと。

コロナ禍で、(経済的な理由などもあり、受験者はせいぜい横ばいくらいかな~)とか、勝手に想像していましたが、過去最多とは!

コロナの中で、「中学がどのような対応をしてくれるのか」という観点で、私立中学と公立中学とを比較した場合に、オンライン授業の対応度(インフラの整備だけでなく、先生方の習熟度も含めたもの)が雲泥の差と認識された結果でしょうか?

ただ、2014年を底として、ず~っと受験生は増加してきているようなので、親の視点では、「子どもに、公立中学よりも、私立中学の教育を受けさせたい」との傾向は、以前からベースとしてあり、そこにコロナ禍が後押しとなったというのが事実なんでしょう。

私も、様々な私立中学を知るにつけ、自分の通っていた公立中学との大きな差を感じます。たとえば・・・

  • 違いその①:私立中学は、学校ごとに、これまで培ってきたDNAのようなものが存在するが、公立中学には、先生も頻繁に変わるため、そのようなものはない。
  • 違いその②:私立中学は、大学進学を考慮した先取りの教育がなされるが、公立中学は、そのような柔軟性はない。
  • 違いその③:私立中学は、生徒の学力の均質性が高いので、授業レベルを合わせやすいが、公立中学は、生徒が多様で、学力が下の方のレベルに合わせざるを得ない。

あと、入試そのものも、私立中学の場合は、ある意味単純明快(当日のテストで1点でも多くとればよい)だが、公立中学の先にある公立高校入試は、内申点などの不確定要素が大きく影響しますしね。

👧の学区の中学は、内申点が非常にとりづらいとの情報もあるので、まわりでも、中学受験する子が多いです。

受験者数の増加による傾向

では、首都圏の受験者数が増えたことにより、具体的にどのような傾向になったでしょうか?(ダイヤモンドオンライン情報)

  • 傾向その①:埼玉の受験者数が増えた。なんと前年比118%!栄東の第1回入試の志願者は7000人超え、大宮開成も、過去最高の受験者だった

2021年は、緊急事態宣言下だったため、東京から埼玉への移動を伴う受験が減少したため、その揺り戻しもあり、大幅増となったようです。栄東や大宮開成は、中堅校~難関校を目指す子どもが受験に慣れるには、ちょうどよい偏差値帯なのが原因か。一方で、千葉は、微増(前年比102%)この違いは、「実質倍率の違い」と分析されていました。(埼玉の実質倍率2倍以下・千葉の実質倍率2~3倍)。簡単に言うと、埼玉の中学は受かりやすいので、受験生が殺到したってことですね。

  • 傾向その②:四谷大塚偏差値50台前半の共学校・女子校が大きく受験者増やしている。増加率は、共学校は前年比115%・女子校で前年比133%!、一方、男子校は、難関校(←偏差値記載なし)で増加(前年比128%)が著しい

共学校や女子校は、50台前半の学校の志願者が増加しているのに対し、男子校は、難関校の志願者が大きく増加しているのは、何故なんでしょうか?その辺の分析も欲しかったですね。(女子は安全志向だから?)

  • 傾向その③:午後入試が人気を集める。2月1日午前の受験者数を100とすると、2月1日午後の受験者数は、53(2019年)→58(2020年)→61(2021年)→64(2022年)と3年連続増加。2月2日午後も、同じく3年連続で増えている。

以前から午後入試は、結果R4偏差値が予想より大幅に上昇することがあり、読みづらいと言われていますが、受験者増により、その傾向は強まりそう。午後受験をすべり止めにするのは、リスクありですね。

そして、2023年入試動向予測

一番気になるのが、じゃあ、2023年はどうなるの?ってところですよね。

首都圏模試センターによると、「昨年度2021年に実施された模試の受験者数の増加などを考え合わせると、来春2023年の首都圏中学入試も、さらに受験生数が増加する可能性もある」とのこと。

1年先の話なので、「可能性もある」という微妙な表現にしていますが、「模試の受験者数の増加」や「過去8年連続で受験者が増加している」という事実を踏まえると、激戦の入試になることは必至かと。

首都圏模試センターは、『多くの私立中高が自校の教育をブラッシュアップして、より良い教育を作り上げようと工夫を重ねています。つまり、それだけ受験生にとっての「良い学校」の選択肢は増加しているのです。』と、まとめていますが、2023年に受験する子の親の立場からすると、(きれい事いうなよ~)と毒づきたくなります(笑)

ということで、今年の入試動向をまとめてみました。2023年も厳しい状況は続きますが、全体の数字に振り回されることなく、やるべきことをやっていくしかないですね!(←しょ~もない結論でスミマセン(笑))

本日も、ご清聴ありがとうございました<(_ _)>

【参考情報】

《速報》2022年の首都圏の私立・国立中学受験者数は過去最多の51,100名、受験率も過去最高の17.30%に!|受験情報ブログ|首都圏模試センター (syutoken-mosi.co.jp)

首都圏「中学受験2022」を総括、史上最高水準の受験比率となった2月1日入試 | 中学受験への道 | ダイヤモンド・オンライン (diamond.jp)


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