中学受験について学んだ本③「令和の中学受験(講談社+α新書)」

受験情報

👧が仲良くさせてもらっている、6年生の友達は。受験が終わり(皆さん、第一or第二志望校に合格できた模様!)、下校後には、思いっきり遊んでいるようです。(今まで頑張ってきたからね!)

日能研のない日に、その友達が誘ってくれて、👧も一緒に遊びに行っているとか。(もしも~し、あなたは受験生でしょ笑)

まあ、お姉さんたちが、中学に進学したら、なかなか遊ぶ時間もないだろうしと、奥さんも大目にみているようです。(やることはちゃんとやってね!)


本日は、ちょうど1年前くらいに読んで、中学受験向かう親としての心構えみたいなものを、自分の中で明確にさせてくれた(ちょっと大げさ)本をご紹介します。

著者の矢野さんは、東京で中学受験専門塾を営んでいる方です。

全体的に、これまでの経験に基づくものと、客観的なデータをバランスよく用いて説明してくれるので、納得感は高かったかな。

目次は、以下のとおりです。

  • 序章  中学受験ブームがやってきた
  • 第一章 中学受験向きの子、不向きな子
  • 第二章 志望校の選び方
  • 第三章 中学受験塾という世界
  • 第四章 中学受験期の親子関係
  • 終章  令和の中学受験

まず、前提として、親世代の1980年代にあった中学受験ブーム(まったくそのブーム知りませんでした!)と、令和の中学受験では、「中学の序列・入試問題の内容や制度・塾の位置づけ」等、大きく変化しているとのこと。

確かに、御三家や筑駒などを除くと、1980年代とは、序列に大分変化がありますね。

さすがに、我々、親は現在の状況を理解しているでしょうが、祖父母は、以前のイメージを持っていて、色々と意見されると大変かもと思いました。


第一章では、一見、中学受験に不向きと思われる子に対して、親がどう向き合うべきか、何をすべきか、が述べられています。

結論としては、中学受験への向き不向きは、子どもより親にあるとのこと。(チーン。。)

第二章は、自分にとっては一番参考になる内容でした。

「生徒構成形態(共学校・男子校・女子校)」と「学校組織形態(進学校・付属校・半付属校)」という観点から、それぞれのメリット/デメリットが述べられています。

私は、元々は「共学校+進学校」がいいなあと、なんとなく思っていましたが、女子校いいね!と考えが変わりつつあります。(←単純か)

👧は、今のところ、上位志望校は女子校ですが、別に共学でも良さそう。

今後の成績の推移にもよりますが、どうなるかな?

あと、「大学付属校は過剰人気」というのは、そのとおりなんでしょうね。

大学の受験勉強に追われることなく、部活や様々な活動に力を入れることができることであったり、中学~大学までの10年間でOB・OGとのつながりが活かせるということを、メリットと感じるかどうかですね。

また、吉祥女子と頌栄女子学院の大学合格実績の分析は、本当に参考になりました。

ついつい、大学合格者数で判断してしまうところを、「現役進学者数・文/理系割合・一般性/帰国生」の観点からの比較は、目から鱗でした。

ただ、この分析をするには、学校側が詳細な情報を出していないとできない訳で、合格実績に自信がないと、単に合格者数だけになりますよね。

ですので、吉祥女子と頌栄女子学院は、間違いなく良い学校かと。


第三章は、中学受験塾について述べられています。

日能研は、「学習カリキュラムが緩やか」で、「難関校から中堅レベルの学校まで幅広く合格者を輩出して」いるとのことでした。(ここに違和感はなし)

ただ、この章は、同意できる部分とそうでない部分が大きかったんですよね。

同意できたところは、「塾のブランドに意味はない」「中学受験は課金ゲームではない」(←ユリウスにも通わせていますが。。)ってところです。

同意できなかったのは、「塾は子どもを合格させられない」という部分です。

「誤解を恐れずに申し上げると」と念を押してはいますが。。

現実的に、子どもがやる気にならなければ、よい結果に結びつけるのが難しいのは、理解します。

ただ、少なくないお金を集めて、仕事をしているプロとして、それを公言するのはどうなのか?と感じました。

唯一、違和感を感じた部分です。

第四章で、非常に共感できたのは、『中学受験を「終わらせる」のも親の務め』と『「全敗」は親のせい』です。

ここで書かれているエピソードには、心打たれるものでしたし、親としてしっかり対応しなければと思いました。

終章では、ここまでに述べられてきた、親としての「覚悟」や「勇気」について、まとめられています。

この本の最初から最後まで一貫して、繰り返し述べられているのは、親としての心構えです。

そして、中学受験は子どもを成長させるものであり、志望校合格はゴールではなく、将来につながっていくものという考えは、自分の考えとも一致していたので、今のまま進んでいけばいいと再確認できました。

また、著者の「中学受験は良いものです。そう心から思えるような受験生活を、ご家庭が一丸となって築いていって欲しい」との最後の言葉からは、根底に流れる温かい思いも伝わり、やや文句も言いましたが、良書と思います。

もし少しでも興味を持たれたら、是非ご一読下さい。

本日もご清聴ありがとうございました<(_ _)>

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